イラストの仕事をしている時は、1日中ず〜っと机に向かっている事がほとんどです。
そこで私は休憩する時に、いつも庭に出て花を見たり、畑になっている野菜を見たりして目を休めます。
家の畑の野菜は基本的に、除草剤や農薬を使わないで育てているので、人にやさしい野菜ばかりです。
だから当然、昆虫達も多くやってくるんですが、それはそれで結構見ていておもしろいんです。
にんじん畑を見回っていたら、むっちり

としたキアゲハの幼虫を発見しました。
黒と黄緑の見事なストライプ

じ〜っと動かず、葉っぱになりきっています。
相変わらず派手な体ですね。
大きさは大体5〜6センチくらい。
だいぶ大きくなっているので、もうすぐサナギになるかもしれません。
もしかしたら他にもいるかなと思って、周りをよく探してみたら、近くに6匹もみつけました。
その年の気温や環境の変化によって、数が多かったり少なかったりするみたいなんですが、今年は去年と比べると数が多いみたいです。
昔は、もっとたくさんいたんですが、やはり少しずつ周りの環境が変わってきているのか、めっきり数が減りました。
でも今年は珍しくたくさんの幼虫がいました。
もしかして温暖化の影響があるんでしょうか・・・・。
にんじん畑を後にして、セロリのはえているところに行ってみると、今度はテントウムシのサナギを見つけました。
実はこの写真に写っているのは”セロリの花”だったものなんです。
もう花が散ってしまって種だけになってますけど、あのスーパーで売っているセロリが、大きくなるとこんな風になるんです。
セロリは今年初めて植えたんですけど、大きくなりすぎたので放っておいたら、ぐんぐん伸びてたくさん花を咲かせました。
花は白っぽくて本当に小さいんです。
咲き方はまるで、線香花火の火花がバチバチと飛び散るような感じです。
実に変わった花でした。
でもこのセロリの花は、不思議とたくさんのテントウムシを呼びました(カメ虫も多かったかな・・・)。
たぶんセロリについたアブラムシを狙ってきたんでしょうけど、でもそのテントウムシが、他の野菜についたアブラムシも食べてくれていたようでした。
テントウムシや毛虫に卵を産みつける小さな蜂、オニグモなど・・・畑にやってきたそんな虫達が、野菜についた悪い虫を勝手に食べてくれます。
なんとありがたい事か・・・・。
彼らが農薬の変わりをしてくれるわけです。
畑の休憩は、私にとってインスピレーションを高めてくれる大切な場所です。
それにスケッチする題材がたくさんあるので、絵を描くには困りません。
私は休憩しながら、そこにいる小さな命を目で見て感じ、その命からたくさんの事を教わりながら、想像力をかきたてています。
畑には色んな”先生”がたくさんいて、私に”生きる”と言う事と”死ぬ”と言う事を同時に教えてくれます。
まさに休憩しながら命の勉強です。
posted by むっち at 13:06| ☁|
Comment(2)
|
TrackBack(0)
|
日記
|

|