2010年10月02日

キョロさん逝く・・・

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10月1日・・・キョロさんが亡くなりました・・・。
本当は今日、朝一番で病院に行って先生に診てもらい、開腹手術になるかその他の治療になるか決まるはずでした。
でも・・・・・・・間に合いませんでした。


病院が開くのは8時30分だったので、私はその時間に間に合うように6時15分に起きました。
その時母も起きていたんですが、私が2階から降りてくると固い表情で
「あのね、キョロちゃん・・・何だか変なの。」
と言いました。
その母の深刻な言葉にただ事ではないと思った私は、慌ててケージに駆け寄りました。

そして私の目の中に飛び込んできたのは、キョロさんの変わり果てた姿でした・・・。


キョロさんはケージの隅っこで腹這いになり、目を閉じて少し口を開いたまま頭を地面につけていました。
まさかと思って呼吸を確認しましたが肺が動いていません。
私はキョロさんをそっと抱き上げました。
体の色は薄い黄緑色になっています。
私はキョロさんの腕を上げ、脇の下辺りにある心臓を見て脈が打っているどうか確かめました。
「うそだ・・・うそだ・・・・。」
私は頭の中でそう何度も繰り返しながら、心臓が動いている事を願っていました。
でもどんなに見つめてもキョロさんの心臓はピクリとも動いていません・・・・。
「ああ・・・・だめだ。」
私は力なくそう言うと、後ろで見ていた母の方を向いて、手の中に横たわっているキョロさんの姿を見せてあげました。
それを見た母は慌てて寝ている父を起こしに行きます。
そして私達はキョロさんの亡骸を前に”本当に死んでしまったんだ”という事実を受け止めたのでした。

キョロさんの体を触ると、ついさっき死んだかのように柔らかくて、まだ完全な死後硬直はしていませんでした。
口の中をよく見ると土が入っています・・・。
恐らく最後に苦しくてもがいた時に、口を開けて地面に顔を押し付けた瞬間、そのまま土を噛んだのかもしれません。

キョロさんが誰にも最後の姿を見せずに、一人土を噛みながら逝ったのかと思うと、悲しくて一気に涙があふれました。
「辛かったねキョロさん・・・辛かった。」
私は涙でぐちゃぐちゃになりながら、震える指先でキョロさんの口の中に入っている土をゆっくりかき出しました。
そして救えなかった悔しさと自分への腹立たしさで、頭の中がいっぱいになっていきました。

キョロさんの口の中がやっときれいになったので、今度は泥だらけになった体をきれいにしてあげる事にしました。
私は母からキョロさんの体がすっぽり入る容器をもらうと、その中に人肌程度の温かいお湯を入れました。
そしてキョロさんの頭を濡らさないようにしながら、体をゆっくりと中へ入れてあげました。

柔らかいガーゼをお湯に浸し、キョロさんの体や顔をゆっくりと拭いていると、キョロさんの体の重みが手の平に伝わってきました。
「こんなに大きく育ったのにね・・・。」
そうつぶやきながらキョロさんの顔を見ていると、今まで過ごした思い出がどんどんあふれてきました。
・・・・・もう涙が止まりませんでした。


キョロさんを温浴している内に小さな祭壇が出来ていたので、そこにきれいな白いタオルを敷いてキョロさんをそっと寝かせました。
そしてお線香とろうそくを立てて、キョロさんの元気だった頃の写真を飾りました。

母はキョロさんがいつも見ていた庭の花を切ってきて、キョロさんの祭壇に飾ってあげていました。
父もまたキョロさんが亡くなった事を受け止めようと、祭壇の前で静かに立っています・・・。
それぞれがそれぞれの思いを胸に、キョロさんの死を一生懸命受け入れようとしていました。

そして祭壇の準備が全て整うと、私達はそっと手を合わせてキョロさんの冥福を祈りました。

享年1年8ヶ月・・・。
短い生涯でした。


私はキョロさんと出会い過ごした中で、本当にたくさんの事を学びました。
生きる事の厳しさ、そして命の尊さ、他にも色々・・・・。
キョロさんはその小さな体で、たくさんの事を教えてくれました。
今はもう・・・出会えた事に感謝しています。

キョロさんありがとう。
本当にありがとう。
どうか安らかに・・・・。


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posted by むっち at 00:16| 北海道 ☔| Comment(6) | エボシカメレオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようございます。
本当に悲しすぎます・・・・
今、ブログを拝見して、自分のペットの事のように涙しています。(悲)
犬にしても猫にしても、そしてカメレオンにしても寿命を全うしたとしても、殆どの生き物達は私達"人間"よりもはるかに寿命が短いものです。ですから、出会った頃はとても小さかった子達も、いずれは私達を追い越して年老いて亡くなっていきます。
キョロさんが仮に元気で寿命を全うしたとしても、それは四、五年程度でいずれは"別れ"が訪れます。
基本的にエボシカメレオンは懐きにくいとされているようですが、むっちさんが今まで飼われた2匹共がとても懐いている様子を拝見して、私はカメレオンの飼育に"エボシカメレオン"を決めま選んだんです。
きっとキョロさんは、むっちさんに出会えて幸せだったと思いますよ。
心からご冥福をお祈り致します。
むっちさん、元気を出して下さいね!!
Posted by ポップン at 2010年10月02日 11:35
こんにちは。

頭から離れることがありませんでした。
「病院やろか〜」「いや栄養ドリンクが効いて一生懸命掘っとるかも」とか思いながら、自分の時を振り返り、何かむっちさんに伝えれることでもないかなぁと・・でも、それほど経験があるわけでもなく何も浮かばず・・
私も、キョロさんは愛情いっぱいの生活で幸せだったと思いますよ!

涙が止まりません。キョロさん元気をくれてありがとう。
心よりご冥福をお祈りいたします。
そしてむっちさん、キョロさんとの日々いっぱい思い出して涙して、元気になってくださいね。


Posted by くめきよ at 2010年10月02日 13:26
こんばんは。

エボシが痩せている、1カ月近く絶食して、産卵の気配がない、これは緊急だと思ったのです。
次の病院まで2日、もつかどうか心配でした。
無事でいてほしい、こればかり祈ってました。

残念な結果になって本当に悲しくて悲しくて涙が止まりません。

キョロさんのご冥福をお祈りします。
Posted by ふみ at 2010年10月02日 20:52
ポップンさんありがとうございます。
キョロさんの為に涙して下さった事・・・本当に嬉しく思います。

エボシカメレオンは長く生きて5年と言われていますが、きっとメスの寿命はもっと短いんじゃないかなと思います。
実際病院の先生も「毎年これだけ大量の卵を産むくらいだから、きっと母親の致死亡率も相当高いと思いますよ。」と、おっしゃってました。
やっぱりメスは、1回1回の産卵に本当に命をかけているんでしょうね・・・。

キョロさんとエボさんは、私に慣れてくれていたというか”なんかでかい動物がいるけどとりあえず自分に危害を加える事はなさそうだ”と思っていたんだと思います。
カメレオンは基本的に物凄く神経質な動物ですから、私も遊び場からケージに戻す以外は無理に触ったりはしないようにしていました。
いつもお互いのリズムを尊重し、その中でふと心が触れ合う時間があったら、その瞬間を楽しむ・・・。
これがカメレオンと一緒に暮らす為のルールなのかもしれません。

カメレオンの時間は非常にゆったりしています。
ポップンさんもこれからカメレオンを飼うと思いますが、どうかそのゆるりらな時間を楽しんでくださいね。



Posted by むっち at 2010年10月03日 11:10
くめきよさん、キョロさんの事を色々心配してくださってありがとうございました。
キョロさんは本当に幸せカメレオンだな〜とつくづく思いました。

カメレオンは森に住む生き物だからでしょうかね・・・存在そのものがナチュラルだから癒されるのかもしれません。
カメレオンの存在自体がまるで”森”の様ですから・・・。

それでもキョロさんが子供の頃は私も相当嫌われていました。
でも段々お互いの生活リズムを尊重し合っている内に、キョロさんも少しづつ私との距離を縮めていってくれた様な気がします。

キョロさんと過ごした時間は私にとって宝物でした。
亡くなってしまったのは本当に悲しいですけど、今は静かな時間の中で少しづつ心の整理をしています。
もうキョロさんと心を通わせる事は出来ませんが、目を閉じればいつも心の中にいてくれるので、これからも元気になれます。
だから今は心からありがとうと言いたいです・・・。

Posted by むっち at 2010年10月03日 11:31
ふみさん、キョロさんの為に心から祈ってくださってありがとうございました。

産卵が始まって10日過ぎた辺りから、私の中でも嫌な予感はしていました。
しかしエボさんが過去に15日くらい試し掘りをしてから産んだ経験があったので、もしかしたらそれと同じくらい長くかかるのかもしれない・・・そう思って産卵を待ってしまいました。
しかしその結果、キョロさんを長く苦しめる事になってしまったわけです・・・。

産卵を無事に成功させる為にはどうしたらいいか、私も色々調べて動物病院の先生にもアドバイスをもらっていましたが、それでも産卵出来なかったのにはわけがあるはずです。
でもどんなに考えても、これだ!という原因が分かりません・・・。
カメレオンの飼育の難しさを痛感させられます。

キョロさんは昨日、ペット霊園の方で火葬して頂きました。
昨日は秋晴れのいい天気で、キョロさんを送り出すにはとてもいい日だったと思います。
キョロさん、こういう空を見るのが好きでしたから・・・。
火葬場の煙突を見上げながら、天に昇って行くキョロさんを見つめ、私は心からありがとうと言いました。
通じてくれるといいんですけどね・・・。
これからもキョロさんとの思い出を大切に生きたいと思います。


Posted by むっち at 2010年10月03日 11:54
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