2010年09月25日

キョロさん病院へ行く

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産卵行動の穴掘りを始めてからもう22日もたつのに一向に産んでくれる様子がないので、これ以上は危険と判断し、昨日キョロさんを病院へ連れて行きました。


キョロさんは、まだしっかり木に登れるだけの力はあるものの、目が落ち窪んできてちょっと危険な状態です。
でも水はしっかり飲んでいるし、餌も少し食べたような形跡がありました。
排泄は、ほとんど尿だけしているような状態です。

でも先日、久し振りにに糞らしきものをしました。
試しに中を調べてみると、コオロギのメスを食べた様な形跡がありました。
絶食中は何も食べないと思っていましたが、もしかしたら1匹食べたのかもしれません。
ケージの中には念のためにコオロギを数匹放してあったので、その中の1匹を食べてくれたのか・・・・ちょっとはっきりとした事は分かりませんが、とりあえず何か口にした事は確かでした。


それらの状況を詳しく書いた飼育日誌をバックに入れていざ病院へ出発。
しかし外の気温は9℃・・・。
キョロさんを連れ出すには過酷過ぎる気温です。
そこでどうしたものか色々考えたんですが、とりあえず柔らかいタオルでそっと包んで私の体温で暖めながら行く事にしました。

カメレオンは夜になると寝てしまうので、一旦寝てしまうとちょっと体を触ったくらいじゃ起きません。
だからキョロさんをタオルで包んでもまったく暴れないんです。
今回あえて夕方の診療時間を選んだのは、この習性を利用すれば車の移動や診察の時も、キョロさんの体に余計なストレスを与えないと思ったからです。


午後の診療は16時からなので、その時間に間に合うために車を走らせました。
そして走る事数十分、キョロさんをしっかり暖め保護しながら無事病院に到着しました。


まずは受付を済まして簡単な問診を受けました。
でも今日は他にも予約の患者さんがたくさんいるらしく、待ち時間が2時間と言われました。
さすがにそこまで長く待合室で座っていられないので、一旦家に帰り連絡をもらってからまた来る事になりました・・・・。
ここの病院は人気があるのでかなり長く待つだろうとは思っていましたが、いやはやこんなに待つとは・・・。


そして待つ事3時間(結局オーバー)・・・。
診察終了時間をだいぶ過ぎていましたが、やっと診察してもらう事が出来ました。

先生はまずキョロさんの背中辺りに小さな聴診器をあてて肺の音を聞きました。
そしてキョロさんのお腹を静かに揉んで触診します。
「ん〜肺は大丈夫ですね。でもお腹がちょっと柔らかいかな〜・・・。」
と先生はキョロさんのお腹を揉み揉みしながらやさしい口調で話してくれました。
一方キョロさんの方は完全に寝ているので、これだけ先生に触られているのに、手をもちゃもちゃ動かすだけでまったく目を開けません。
完全に寝ぼけている状態です。
自分が今どういう状況にいるのかまったく分かっていない様子・・・。
でも先生にとっては、その方が診察しやすくてよかったかもしれません。

ちなみに担当の先生は、キョロさんが小さい頃に診察してくれた先生です。
その頃のキョロさんはまだ警戒心が強く人間嫌いだったので、先生が診察中も激しく威嚇していました。
そして触診したその手に3回ほど噛みついたんです。
しかし先生はキョロさんのその行動にまったく動じる事なく、朗らかな笑みをたたえながらキョロさんの触診を続けていました。
すごくいい先生なんですよほんと・・・・かわいい


次に先生は体の中を見るためにレントゲンを撮ってくれました。

出来上がったレントゲン写真を前に、先生は色々と細かく丁寧に教えてくれました。
「ここが頭でこれが尻尾です。背中側に見えるのが肺ですね。ん〜・・・骨は大丈夫ですね。カルシウム不足からくる”クル病”を心配したんですけどそれはないみたいです。」
「そしてこれが卵です。」
先生が指差した所を見ると、お腹にびっしりと卵が入っているのが分かりました。
「カメレオンは横隔膜がないんですよ。だから卵を持つと肺や消化器官を押し上げちゃいますから物を食べられなくなるんですね・・・。」

そしてレントゲン写真の説明を一通り聞いた後、今後どうすればいいのか先生の具体的な説明が始まりました。

<キョロさんの診断結果>
● キョロさんの目を見ると確かにちょっと落ち窪んで脱水状態の様ですが、皮膚を見るとまだかさかさしてないので重度の脱水ではない。カルシウムとビタミン剤を入れた水をしっかり飲ませてあげる。
もしくは毎日カルシウムとビタミンの注射をする(※これはキョロさんの今の体力を考えてやめました)。
湿度も80〜100%近くしっかり上げてあげる。

● 結構いい感じの穴は掘れているのに産まずにやめてしまうと言う事は、子宮を収縮する筋肉の働きが硬く弱いので産めずにいるのかもしれない。
その原因は最近の気温変化が関係している様だ。ここ数日に急激に気温が下がったので、体温が冷えて筋肉の動きが悪くなってしまった事が考えられる。だからケージ内の温度をもう少し高め(27〜30℃)くらいにしっかり上げてあげる。体を温めると筋肉がほぐれて他の内蔵機能の動きもよくなる。
また体を温めるには、約10分くらいの温浴(35〜38度くらいのお湯)も効果がある。でも今のキョロさんには刺激が強いのでこの方法はしない事にする。
※ちなみに温浴は便秘した時にも効果があるらしい・・・。

●それでも改善がみられない場合は、子宮収縮剤を注射して強制的に産ませるか開腹手術になる。


注意;この診断はあくまでキョロさんの診断結果なので、症状が似ているからといって真似をしないようにして下さい。1匹1匹みんな症状が違いますからこの診断が当てはまるとは限りません。具合が悪い時はちゃんと先生に診てもらって、その先生の判断で出た治療方法を行ってください。


診察が終わって、とりあえず緊急性はないということなので子宮収縮剤の注射は保留となりました。
でも数日様子をみて、温度の管理と水分補給をしても改善が見られない場合は、注射をして強制的に卵を産ませる方向に決まりました。
開腹手術は本当に最後の手段ですけど、今のキョロさんの体力を考えるとあまりやりたくはありません。
出来ればお腹を切らずに産ませてあげたいです。


自分の力で自然に産ませてあげたい・・・・そう思って長い間見守っていた事が、ここに来て逆効果となってしまいました。
もう少し早く病院に連れて行くべきだったのか・・・・。
今はその事を悔やむより、キョロさんを無事に産卵させる様に努力する事の方が大切です。

カメレオンが産卵行動を起こしてからどれくらいの日数で産むのか、ネットなどで色々調べてみましたが結局"何日"というはっきりした日にちが分かりませんでした。
カメレオンはみな1匹1匹個性があります。
それに育つ環境によっても、産むまでにかかる日にちは違ってくるみたいなんです。


今回、私の産卵に関する知識が足りなかったせいで、結果的にキョロさんを病院に連れて行く事になってしまいました。
”飼い主のレベルがカメレオンの寿命を左右する”と、そんな言葉がどこかのHPに書いてあったのを思い出しました。
カメレオンを飼うのはこれで2度目ですが、私自身飼い主としてのレベルがまだ不足だと言う事を、今しっかりと思い知らされています・・・・。


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posted by むっち at 18:42| 北海道 ☔| Comment(4) | エボシカメレオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
むっちさん、はじめまして〜
ポップンと申します。
キョロさん、大変そうですね。
無事に産卵出来ると良いですね。
私はメスのホシガメ(この子以外にも、ディスカス、海水魚、オカヤドカリも飼ってます。)を飼っていて、以前、ウンチが二週間も出なくて心配になり病院に連れて行ったことがありましたが、結果は何の異常もなくホッとしましたが、甲羅の薄さや骨の細さを指摘されました。(オマケにメタボだと言われました〜(笑))やはり人工飼育下ではいろいろと無理があり、自然のようには行きませんよね。
実は今度、私もエボシカメレオンを飼育しようとむっちさんのブログを拝見させて頂いて参考にさせてもらってます。
それじゃまた遊びに来ます〜
キョロさん、お大事にね。
Posted by ポップン at 2010年09月25日 20:29
こんにちは〜。
キョロさん、一進一退状態でハラハラしています。

移動する時の保温だけど
あたたか〜い用のペットボトルが優れものですよ。
あたたかいお茶用のペットボトルに
適温(熱湯はNG)のお湯を入れてタオルをまくと
簡易の湯たんぽになるし
汚れてもすぐに取り替えられるので重宝です。

北海道は結構寒くなってきているので
キョロさんの体温管理大変そうですね。
むっちゃんも体調崩さないようにお気をつけ下さい。
Posted by グリヒル at 2010年09月25日 21:50
ポップンさん、はじめまして。
今回長い長い文章を書いてしまったんですが、最後まで読んで下さってありがとうございました。

ポップンさんはホシガメを飼っているんですね。書き込みを読みながら亀さんも便秘する事があると知り、やっぱり爬虫類の飼育は大変なんだな〜と思いました。

私はカメレオンを2回飼いましたが、正直言って管理は大変です。
でもそれ以上に得るものはたくさんあって、毎日カメレオンのすばらしい能力に驚かされっぱなしです。
存在そのものがまさに不思議ワールド全開な生き物ですから、ポップンさんも飼ったらきっと毎日色々な発見があってわくわくすると思います。

私の飼育日記が参考になってくれればいいんですけど、飼育者としてはまだまだ未熟な部分が多いので、ベテラン飼育者のみなさまに見られたら叱られそうな内容が多いかもしれません。
それでも毎日一生懸命、キョロさんを大切に玉の様に育てています。
そんなキョロさんとの私のゆるりらな生活・・・。
ポップンさんに楽しんで読んでもらえたら幸いです。



Posted by むっち at 2010年09月25日 21:55
グリヒルちゃんごんばんは。
キョロさんの事、心配してくれてありがとう。
ほんとに今回の産卵がこんな事になるなんて、まったく予想してなかったもんだから正直ショックです。
今年の夏はそりゃ〜もう栄養のある物をバランスよく食べさせて、元気いっぱいに育てたんですよ。
それなのに・・・うっ(T_T)。
爬虫類を育てる難しさを痛感しております。
たぶん・・・あまり考えたくはないけどここ1週間が勝負かもしれない・・・。

ペットボトルのアイデアはナイスでした☆
そうだよね、湯たんぽの代わりにこんないい物が身近にあったのに、なぜ気がつかなかったんだ〜私!
さっそく今度、病院に連れて行く時にそのアイデアを使わせて頂きます。

北海道ほんと寒いよ。
もうストーブつけないと部屋にいられないんだもの。
季節の変わり目は体調を崩しやすいから、グリヒルちゃんも風邪ひかないようにね。
Posted by むっち at 2010年09月25日 22:34
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